『子どもの日本語教育研究』第3号
(2020年12月28日)
◆寄稿論文 | 頁 | |||
研究 論文 |
1 | 多文化社会が求める教師の資質・能力-外国人児童生徒等教育の担い手に焦点を当てて- |
齋藤ひろみ(東京学芸大学) 和泉元千春(奈良教育大学) 市瀬智紀(宮城教育大学) 浜田麻里(京都教育大学) |
1- 17 |
2 | 日本で育つ外国ルーツの子ども・若者と継承語学習―日本の学校に通う子どもたちが家庭外で継承語を学ぶ場に関する文献調査― | 西川朋美(お茶の水女子大学) 劉蓉蓉(お茶の水女子大学大学院) |
18- 37 |
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実践 報告 |
3 | 算数と学校行事を横断する「JSLカリキュラム」の実践―日本語指導におけるカリキュラム・マネジメントの視点から― | 村中義夫(東京都荒川区立第三峡田小学校) 齋藤ひろみ(東京学芸大学) |
38- 56 |
エッ セイ |
4 | 文字を獲得した少年 | 石井恵理子(東京女子大学) | 57- 60 |
5 | 日本語も算数も-学習支援教室「ひまわり」の10年から- | 池上摩希子(早稲田大学) | 61- 66 |
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◆投稿論文 | ||||
実践 報告 |
1 | 親が全員で活動を創り運営する「継承語教室」の実践―バンコクの子ども日本語教室の今― | 深澤伸子(バイリンガルの子供のための日本語同好会/タマサート大学) | 67- 87 |
〈編集委員会〉
編集委員長: 西川朋美(お茶の水女子大学)
副委員長: 池上摩希子(早稲田大学)
齋藤ひろみ(東京学芸大学)
齋藤恵(明治大学)
花島健司(港区立笄小学校)
原瑞穂(上越教育大学)
事務局:永田祥(お茶の水女子大学)
〈査読・閲読者〉
池上摩希子(早稲田大学)
石井恵理子(東京女子大学)
内田千春(東洋大学)
川口直巳(愛知教育大学)
齋藤ひろみ(東京学芸大学)
齋藤恵(明治大学)
菅原雅枝(愛知教育大学)
中石ゆうこ(県立広島大学)
野山広(国立国語研究所)
花島健司(港区立笄小学校)
浜田麻里(京都教育大学)
原瑞穂(上越教育大学)
=編集後記= 第3号には4本の投稿があり,2本が条件採用となりましたが,うち1本は残念ながら辞退の申し出があり,最終的に掲載に至ったのは1本でした。この1本は実践報告ですが,多くのカラー写真が掲載され,非常に色彩豊かです。本ジャーナルはWebジャーナルですので,カラー印刷に関わる特別な費用は発生しません。実践を「彩り豊か」に描くにあたって,文字での描写に加えてカラー写真を豊富に使えるというのは,Webジャーナル大きな強みであることを実感した1本です。 本研究会の特徴として,教育現場との結びつきの強さがあります。それを考えると,ジャーナルにおいては「実践報告」のあり方が大きな意味を持つのではないかと思います。もちろん,研究論文等も同じくらい重要なのですが。本号には,上述の投稿論文が1本,寄稿論文のうち実践報告が1本,研究論文として実践報告に関する文献調査が1本あり,エッセイのうち1本は教育現場から生まれつつある実践事例集についての話です。もう1本のエッセイに描かれている少年の話は,こういう実践があってはならないということを考えさせてくれます。教員養成・研修の「豆の木モデル」は,教育現場での実践を担う人材を育てる話です。そのように考えれば,既刊号の論文を見ても,本ジャーナルに実践とは全く接点のない論文はない,と言っても過言ではありません。 子どもたちにとって役に立つ実践や研究を,論文として形に残すことの大切さや大変さを考えながら,本ジャーナルも成長していければと思っています。 2020/12/16【N】 |